浴油祈祷厳修(令和3年5月19日から25日)

 

 

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飛鳥時代に聖徳太子により開らかれた信貴山は、日本最古の「毘沙門天王」霊場として知られる祈りの山。玉蔵院は信貴山の山内塔頭として平安末期に創建。祈願寺として、また宿坊のあるお寺として広く親しまれています。

 

浴油祈祷厳修(令和3年5月19日から25日)

浴油祈祷厳修(令和3年5月19日から25日)

『浴油祈祷について』 玉蔵院の浴油堂ご本尊は、本堂に祀られている毘沙門天さまのお姿とは違い、背中合わせの双身の小さな毘沙門天さまです。 福徳財宝の天部の仏様であり、特に浴油のご本尊さまは御利益を積極的に与えてくださるお姿と言われています。 平安時代末期、高野山を復興された興教大師覚……

玉蔵院の四季

玉蔵院の四季や行事、
日々の取り組みをご紹介しています。



令和3年(2021年)4月

 暖かい日が続いております。皆様益々御清祥のことと拝察申し上げます。
平成30年(2018年)4月より信貴山真言宗管長・朝護孫子寺法主としての3年間を無事勤め上げる事ができました。
ご本尊様ご加護のもと、偏に檀信徒皆様方、寺族、寺内に奉職されている人々のご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
今年は信貴山にとりまして、寅年の前、三年参りの「前寅の年」として奥秘仏本尊毘沙門天王とのご縁を深めて頂く、
様々なお札やお守りの授与をいたしております。
同時に信貴山の名付け親である聖徳太子が御薨去されてから「1400年ご遠忌」の年でもあります。
その聖徳太子が仏教を広めるために記された『三経義疏』は、大乗経典の『法華経』『維摩経』『勝鬘経』の三つの経典を注釈したものです。
『維摩経』は、商人の長である「維摩居士」が主人公で、釈尊や文殊菩薩等との対話を通して般若波羅蜜の教えが十四品にわたり説かれています。
「維摩居士」は、ガンジス河北方「ヴァッジ国」という共和政治を行っていた国の首都、商業都市「ヴェーサーリー」に住んでいた「リッチャヴィ族」の貴族だといわれています。
『勝鬘経』はコーサラ国王家の「勝鬘夫人」が主人公で釈尊との対話を通して一乗思想や如来蔵思想などが十五品にわたり説かれています。
嫁がれた都市「アヨーディヤー」は、昔から文化都市として知られ、有名な『ラーマーヤナ』の主人公「ラーマ王子」は、この国の人です。昔からの聖地と言われます。

二つの経典の主人公が、共に在家仏教信者であり、商人や女性であるのが特徴的です。
これは、当時の社会情勢や国際情勢からも、また叔母である女帝「推古天皇」を補佐された聖徳太子の境遇を考えますと、似通った境遇の経典を選ばれたとも考えられます。
当時の人々の道徳的規範をしっかりとしたものにするために大乗仏教の教えが重要視されたと言えます。
人生の中で規範より選択の自由が、最重要視される今日、コロナ禍や気候変動・人口問題・食糧問題が喧伝され、持続可能性が問われる現代では、大乗経典で説かれる「自利利他」の精神を持たない、規範のない政策や計画、経済活動は、「絵にかいた餅」になりかねません。
過去から学び、未来の世の中全体の為に、人々が出来ることを地道に続ける「自利利他」の精神、「菩薩」の精神を大切に育てる事が、急務ですし、それが大乗仏教「回向」の精神と言えます。
高度な技術や知識があっても、より良い使い方を協力し合って実践しなければ、百害あって一利なし、となります。
閉塞感の強いコロナ禍の中だからこそ、春の信貴山で毘沙門天王様や自然に触れて、安らぎや落ち着きを感じて頂ければ幸いです。
皆様のご健勝を心よりご祈念申し上げます。

合掌

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