令和7年 年中行事

 

飛鳥時代に聖徳太子により開らかれた信貴山は、日本最古の「毘沙門天王」霊場として知られる祈りの山。玉蔵院は信貴山の山内塔頭として平安末期に創建。祈願寺として、また宿坊のあるお寺として広く親しまれています。

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玉蔵院の四季

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令和6年 甲辰(2024年)10月

    今年の夏も各地で豪雨・地震などによる自然災害で多くの被害がでました。心からお悔やみ申し上げますとともに、被災地の方々のご健康と復興をお祈り申し上げます。夏の猛暑は、過去最高。

日本で、世界で災害がおこっております。地球温暖化が止まらない最中に行われたパリ・オリンピック。日本人選手が活躍され、過去最高のメダル獲得数、パラリンピックでも10位と健闘され、日本中が沸き立ちました。

「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表され、防災グッズや水などが品薄になり、また農業の減反政策と天候不順による米価高騰とコメ不足が問題となりました。

地球温暖化などに対する備えを意識し「天災は忘れたころにやってくる」を痛感しました。寺田寅彦氏がこの言葉を語ったことは有名です。物理学者で随筆家でもある寺田氏の文学の師匠は周知のとおり夏目漱石です。漱石は『虞美人草』『三四郎』など新聞小説を連載され、日本語の言文一致を推進した功労者とも言われます。「国民国家(ネーションステート)」いわゆる近代国家ができるには、近代小説、新聞、辞書などにより、書き言葉であり聖なる言葉であった「ギリシャ語」「ラテン語」「サンスクリット語」「漢文」などから、俗語であった国語が国民の言葉として出来上がり、神聖視され、同時に国民主権などが確立され、近代ナショナリズムなどが生まれたといわれます。その嚆矢はアメリカ独立戦争やフランス革命といわれます。

『心地観経』に有名な「四恩」が説かれています「父母の恩」「衆生の恩」「国王の恩」「三宝の恩」の四つです。行き詰まるデモクラシーや偏狭なナショナリズムが世界を覆っております。オリンピックの時だけ意識が高まるナショナリズムや国力以上のグローバリズム。分断の時代といわれる今、人間同士、国同士の対話・融和を続けることが難しいからこそ、先人や歴史への尊崇の念を持ち、落ち着いた不断のコミュニケーションが大切です。

ご本尊毘沙門天王様の成り立ちやそのお姿は、多くの文化の影響をうけて、今にいたっています。そのご本尊のご加護のもと、より良い方向に世の中が進むこと、皆様の安寧を切に祈念しております。厳しい自然環境の中、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

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