鎌倉時代、興教大師覚鑁(かくばん)上人がこの山に参篭された時
毘沙門天さまよりありがたい摩訶不思議な玉「如意宝珠」を授けられ
この寺に蔵められたことから『玉蔵院』と呼ばれるようになりました。

国定公園内に位置する信貴山では、四季折々の自然を楽しめます。
春は梅、桜、夏は避暑、秋は紅葉と一年を通じて自然を満喫することができ
山を散策しながらお参り頂く事も出来ます。
一般の観光の個人や団体の方などお気軽にご利用ください。

平成30年1月1日

謹賀新年 ご信者の皆様方におかれましては良き戊戌年をお迎えのことと
お慶び申し上げます。
 近年の自然災害や世界情勢を考えますと、心から平和な良き年でありますよう
願ってやみません。
 昨年のノーベル賞では日本人の受賞者は出ませんでしたが、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が結成わずか10年で、
核兵器の開発や使用などを法的に禁じる「核兵器禁止条約」の国連での採択に貢献し、
政府や専門家だけでなく一般の人たちをも関与させていくことに成功したことが授賞理由となり、ノーベル平和賞に選ばれました。
その授賞式では、カナダ在住の日系人サーロー節子さんが、自身の広島での被爆体験を
講演いたしました。その中で、
「核兵器は必要悪でなく絶対悪である、あきらめるな!
(被爆後、瓦礫の中で聞いた励ましの言葉)」と述べました。また、その前に、国際NGOICANの事務局長アトリス・フィンさんが、
「現在、1万5千発も核弾頭が存在し、それらがこの世界に定着したものとして受け入れることを拒否する人々をICANが代表している。
すべての国が私たちの終わりではなく、
核兵器の終わりを選ぶべきだ」と述べました。
 実に正当な意見だと誰もが思うでしょうが、現実には様々な国家間の立場や主張の違い、様々な問題から多くの困難があるようで、
その式場には、核保有国の大使は誰も出席していなかったとのことです。
しかし、河野外務大臣のコメントにありましたように、
政府もNGOも方法は違ってもそのゴールは同じです。
核を使わず減らしていくことでは、各国も一致するところです。  
大言壮語となってしまいましたが、千里の道も一歩からです。
未来のことを考えるにあたって誰しも避けられない問題で、よりよい未来を願うためには注視していかなくてはなりません。
本年、私は信貴山真言宗の管長に就任することとなりました。
今までとは違い、信貴山真言宗の代表としての責務があり、その重をひしひしと
感じております。今までと同じように努めてまいる所存ですが、至らぬところも多々あるのではと不安もあります。
何卒変わらぬ御信心を、御厚誼を頂けますよう心からお願い申し上げます。
 
お釈迦様のお言葉に、
「生まれによって賤しい人となるのではない。
 生まれによってバラモンとなるのではない。行為によって賤しい人ともなり、
 行為によってバラモンともなる。」
(ブッダの言葉・スッタニパータ、第一蛇の章より)とあります。
 この言葉を胸に、進んでまいりたいと思います。
 寒さに身の引き締まる信貴山ですが、どうぞお参りください。
 皆様方に毘沙門天王様のご加護がございますようお祈り申し上げます。   合 掌