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鎌倉時代、興教大師覚鑁(かくばん)上人がこの山に参篭された時
毘沙門天さまよりありがたい摩訶不思議な玉「如意宝珠」を授けられ
この寺に蔵められたことから『玉蔵院』と呼ばれるようになりました。

国定公園内に位置する信貴山では、四季折々の自然を楽しめます。
春は梅、桜、夏は避暑、秋は紅葉と一年を通じて自然を満喫することができ
山を散策しながらお参り頂く事も出来ます。
一般の観光の個人や団体の方などお気軽にご利用ください。

平成31年3月16日

 
梅から桜の季節と移り変わり、皆様方には益々御健勝のことと存じます。
今年の三月は例年より暖かい日が多かったようで、梅も桜も開花が早いようです。
 暖かくなってまいりますと、草花や景色に足を止め、それを眺めて癒されるということ
 がございます。自然を楽しむ大切さと時の変化を楽しむことを教えてくれます。
 金子みすずの有名な詩歌の様に、「みんな違ってみんないい。」大きさ・色・香り、
それぞれが個性をもって精いっぱい生きている姿は、我々に活力を与えてくれます。
今年上半期は、4月の統一地方選挙や5月の新天皇陛下の御即位、祝賀としての5月の十連休、
6月には大阪や福岡におけるG20の会議と、大きな行事が続きます。式典や
会議が無魔成満することを衷心より祈念する次第です。
現在のような先行きが不透明で閉塞感の強い時こそ、失敗を重ね、艱難辛苦をへて、
より良い世界に近づく不断の努力が必要です。その心構えは仏教でいえば「菩提心(悟りを求める心)」といえます。
やる気、根気をもって、焦らず腐らず目標・理想・理念に到達しようという「信念」が不可欠です。
しかし、どのような組織でも、組織が大きければ大きいほど道徳よりも組織の利益が第一となってしまいます。
こと政治経済の問題は、
個々人の努力というより、国家間・民族間、世界全体で取り組まねばならない問題です。
経済や技術をどう方向付けるかを多くの国々で取り決めなくてはなりません。その意味では、法律的な政治的な面が強いですが、
それを決めるのは、一人一人の道徳的観点とも言えます。
個々の人が、経済・技術・法律・国家の基礎となり、目先の経済や政治優先ではなく、
長期的な思考により人間にとってより良い社会へと変えてゆくのです。
真言宗の曼荼羅では中央に大日如来が描かれております。仏様を文字(種字)で表したり致します。
大日如来は「阿字(あじ)」で表されます。そこで次のような句もございます。
「阿字の子(われわれのこと)が、阿字のふるさと立ちいでて、また立ちかえる阿字のふるさと」
われわれは、常に大日如来の懐に抱かれ、その中にいるのだから、人種・言語・文化は違えど、同じホモサピエンス。
困難があっても、つらい歴史があっても、慌てず、腐らず、お互い歩み寄る努力をして、安心して日々暮しなさいと言う意味です。
不安を取り除き、安らぎを与えている句、ともいえます。
様々な面で不安定な世の中が続いておりますが、足を少し止め、周りのものに安らぎを覚える、ゆとりをもって、
その心情を持ちつづけたいと願うこの頃であります。
皆様も春の信貴山で毘沙門天王様や自然に触れて、
安らぎを得ていただければと存じます。
皆様のご健勝を心よりご祈念申し上げます