鎌倉時代、興教大師覚鑁(かくばん)上人がこの山に参篭された時
毘沙門天さまよりありがたい摩訶不思議な玉「如意宝珠」を授けられ
この寺に蔵められたことから『玉蔵院』と呼ばれるようになりました。

国定公園内に位置する信貴山では、四季折々の自然を楽しめます。
春は梅、桜、夏は避暑、秋は紅葉と一年を通じて自然を満喫することができ
山を散策しながらお参り頂く事も出来ます。
一般の観光の個人や団体の方などお気軽にご利用ください。

平成31年1月1日

 謹賀新年 御信者の皆様におかれましては、
 健やかに新年をお迎えのことと存じ上げます。
 昨年の信貴山真言宗の管長就任以来、御信者の皆様方の御蔭で、忙しい日々で
ありましたが無事過ごすことができました。心から感謝申し上げます。
 平成になって三十一年、最後の年となりました。どのような年月でございましたで
しょうか。世界に目を向けても実に様々な事が思い出されます。ベルリンの壁崩壊、
ソビエト連邦の解体、その後、中東では戦争、紛争が続き、現在に至っています。
時代のうねりの中で、大きな変化が起きました。
 日本に於いても、長野オリンピック・パラリンピックや愛知県で行われた万博、愛・地球博、
が開催されました。
 最も大きな事は、バブルの崩壊、そして失われた二十年間といえます。
 経済界の統廃合や国公立の様々な機関の民営化、ウインドウズ95やリチウム電池の開発
などスマホ時代の基礎が作られた時代でもあります。
オウム真理教の事件、阪神淡路大震災、東日本大震災、昨年は大阪北部や北海道胆振東部
地震が、豪雨や台風による大きな被害がありました。
残念ながら天災地変が多く起こった時代と感じます。
  災害で活躍されたボランティア活動などを見聞きしますと、人間の心や行動には常に
他者を思いやる性質があることを感じます。お互いに支え合って生きているという
感覚が各人の中にあることが分かります。
  仏教では「縁起」という考えが重要な言葉として用いられます。これは我々人間が互いに
関係し合って成り立っているということですが、人間のみならず六道輪廻する生き物や
山川草木にも関わっていることを示しています。そのことを示しているのが仏教の広く
大きな教えであると思います。近年「もったいない」という日本語が重要であると
言われています。我々が限りある存在であることを忘れずに、視野を広くして様々な
事柄や物を大切にして行くことが、現在の者たちの役目であると思います。
   本年も、何が、何時、何処で起こるかわかりません。くれぐれも御体大切になさって
ください。皆様方に毘沙門天王様の御加護があらんことを御祈念申し上げます。